現地メディアがシーズン3分の1終了を前にヤンキースの総評を掲載 イチローについて「称賛に値するパフォーマンスを見せた」と高く評価
今季のヤンキースは「ジキル博士とハイド氏のようなチーム」
一方、チーム全体に対する評価は微妙だ。
記事では、28勝24敗でア・リーグ東地区2位につけるチームに関して、「確実に言えることは、2014年のヤンキースの現状と今後を正確に表現できる人間はいない」と伝えている。
また、ヤンキースの二面性を表現するために、こんな例を挙げている。今季ビジターが勝利を挙げることが3番目に困難な昨年のナ・リーグ王者のカージナルスの本拠地で、5月26日から28日の3連戦のうち2勝を挙げたが、格下相手には負け越し。4月1日から3日の開幕シリーズのアストロズ相手には3戦2敗、先月29、30日のマリナーズ戦では2戦連敗と星を取りこぼしている点も指摘している。また、メッツとのサブウェイシリーズ4連戦では2試合で完封勝利を収めながら、2試合では21失点、また、ヤンキースタジアムでの11勝11敗という勝敗についても触れている。
強さと脆さが同居する今季のチームについて、「間違いなく現状ではジキル博士とハイド氏のようなチームである。ある夜は重要な優勝候補にも見えるが、バカげた紛い物のように見える夜がある」と評している。
現地時間30日から始まるツインズとの2連戦で2勝を挙げることができれば、プレーオフ進出圏に近づく年間90勝ペースとなる。不安定な戦いの続くピンストライプの名門が浮上するためには、イチローを初めとする日本人選手のさらなる活躍も必要不可欠な状況だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count