松坂大輔に今季2度目の先発のチャンスが到来 先発ローテ入りへ正念場!?
6月5日のカブス戦で先発へ
今季好投を続けるメッツの松坂大輔投手が6月4日(日本時間5日)のカブス戦で今季2度目の先発することになった。一方で、悲願の先発ローテーションの座をまだ手にしたわけではないとESPNが報じている。
先発ローテーションの一角だったルーキー右腕ラファエル・モンテロ投手が3Aラスベガスに降格し、代わりに抑えのバディ・カーライル投手が昇格。期待の新鋭モンテロは先月30日のフィリーズ戦で序盤4失点と打ち込まれ、3回2/3で降板。防御率も5・40と不振だった。
これにより、松坂はモンテロの先発予定だったカブス戦で、今季2度目の先発のチャンスが訪れることになった。メッツのGM補佐、ジョン・リッコ氏は「水曜日に松坂は先発することになる」と語っている。
一方で、同氏は「大輔がチームにいることの素晴らしさは、彼がいくつもの役割をこなせる能力を持っているということ。これもその一例だ」と語っており、今季主に中継ぎでの登板を任される松坂について、先発、中継ぎ、クローザーと3役をこなせる多様性を評価しながらも、先発ローテーションへの固定については明言しなかった。
本職である先発復帰を希望している松坂は5月25日のダイヤモンドバックス戦で今季初先発を務め、6イニングを投げ、2失点と好投。勝利投手となった。今回は千載一遇のチャンスのようにも見えるが、ESPNによると、広背筋を痛めて故障者リストに入っているディロン・ジー投手が戦列に復帰するまでの暫定処置だという。
リハビリを続けるジーの状態について、リッコ氏は「まだ下半身中心のトレーニングにとどまっている。上半身の痛みの状況を見ている。まだ投球練習ができていない状況で、復帰までは時間がかかる」と説明しており、松坂にとっては、ジーの不在の間に好投を続けることが先発ローテーションの座を獲得する鍵となりそうだ。
松坂は5月31日のフィリーズ戦で7回途中から登板し、1安打を打たれたが無失点で切り抜けている。チームは5-4で勝利。松坂は今季17試合の登板で2勝1セーブ、防御率2・45と活躍している。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count