いよいよ来日したキューバ代表の主砲 DeNAに加入するユリエスキ・グリエルの偉大さ
キューバ代表ではリナレスの10番を引き継ぐ
☆ミート力とパワーを併せ持つ
どちらか片方ではなく、両方とも優れている。ミートポイントをかなり体に近いところに置き、ボールをギリギリまで引き付けて、パワフルにスイングするスタイルであり、ミスショットも少ない。右方向へ打つのもうまく、かつ遠くへ運べるのが売り。国内リーグで13シーズンプレーし、通算打率が3割3分3厘。昨季も本塁打、打点の2冠王。
☆代表では背番号10
キューバの英雄とされるオマール・リナレスがつけていた背番号10をつけてプレー。リナレスが英雄、巨人入りしたフレデリク・セペダがキューバの至宝と呼ばれる中で、グリエルは「史上最高の打者」というこれ以上ない高い評価を受けている
☆メジャーに行ったら
過去にはメジャーリーグの球団も興味を持ち、リサーチしていた。メジャーリーグ関係者によると実力は「もちろん、メジャークラス。レギュラーを取れる」レベル。以前にヤンキースの獲得の可能性を報じられたこともあったほど。
☆魅惑のサラブレッド
同じくキューバ代表だった父親のルルデス・グリエルはバルセロナオリンピックの金メダリスト。日本の社会人野球でもプレーをしていた。現在は国内リーグのサンクティ・スピリトゥスの監督を務めている。
☆デビューは6日か
2日に入団会見を行い、3日か4日のイースタン・リーグ西武戦でまずは実戦をこなす方向。調整が順調に進めば6日の日本ハム戦で本拠地のファンにお披露目となる予定。
実力はメジャー級。WBCに出場した経験から、ヤンキースのイチローやメッツの松坂大輔もその5ツールプレーヤーの存在は知っている。あとは日本の文化、習慣、食事などの環境面にどう適応できるかにかかっている。外国人枠の問題も出てくるが、グリエルが順応して活躍すれば、中畑ベイスターズの浮上の可能性も十分ある。ファンにとっても観戦に行きたくなる選手であり、横浜も盛り上がりを見せるに違いない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count