「もしタナカが毎日先発できるなら……」 ヤンキースの田中将大に対する深刻な依存を現地メディアが特集
ヤンキースはタナカ以外の部分で脆弱性を無様に露呈した
31日(日本時間6月1日)のツインズ戦で今季8勝目を挙げた田中将大投手に対するヤンキースの深刻な依存を地元メディアが特集している。「もしタナカが毎日先発できるなら……」という大見出しで報じたのはESPNだ。
「メジャーでの最初の2か月間、彼は光り輝き続けた。だが、タナカは5日に1度しか登板できない。彼はほぼ毎試合ヤンキースに勝利をもたらしているが、彼は毎日、チームのムードを盛り上げることはできない。彼一人ではヤンキースを優勝チームのレベルまで引き上げることはできない」
記事では書き出しでこう伝えており、今季8勝1敗でリーグトップの防御率2・06を誇る田中の活躍を称える一方で、ヤンキースのチーム力に厳しい視線を向けている。
「毎回話しているような気がするけれど、またもや偉大なパフォーマンスだった。プレートの左右の隅、高低と完璧な制球だった。打者を攻略できるボールが4、5種類ある。彼については語り尽くせないよ」
地元メディアに対し、女房役のブライアン・マッキャン捕手は田中の投球をこう振り返っている。
その一方で、記事では「ヤンキースはタナカ以外の部分での脆弱性を無様に露呈してしまった」と指摘している。
この日のツインズの先発、ケビン・コレイア投手はメジャー最悪の防御率(試合後は5・87となったが、ヤンキース戦前の時点では6・34)であるにも関わらず、ヤンキース打線は15もの走者を出しながら拙攻が目立ち、わずか3得点に終わった。ヤンキースタジアムは打者に有利なはずだが、打線にはその地の利を生かせるだけの十分なパワーがないと酷評されている。