「もしタナカが毎日先発できるなら……」 ヤンキースの田中将大に対する深刻な依存を現地メディアが特集
故障者も多く、田中に対する依存度が高いヤンキース
負傷者の問題もある。チーム最多となる9本塁打を放っているマーク・テシェイラ一塁手はツインズ戦で古傷の右手首痛で途中交代。
松ヤニをマウンド上で使った不正投球で出場停止となった後、広背筋の肉離れで戦線離脱していたマイケル・ピネダ投手も背中痛が再発し、復帰目前で安静を余儀なくされている。イバン・ノバ投手はトミー・ジョン手術を受け、今季絶望。膝痛のCC・サバシアも故障者リストに入ったままで復帰の目処は立っていない。
そのようなチーム状況を踏まえ、記事では「タナカにはヤンキースのローテーションのみならず、チーム全体すら牽引しなければならないようなプレッシャーがさらにのしかかることになる」とまで評している。
田中が登板した11試合は9勝2敗。他の投手の先発時は20勝23敗だ。記事では、これまでの田中の登板の多くが終盤まで投げ抜いている点にも触れている。
それだけ現在のヤンキースは田中に対する依存度が大きく、ある球団のベテランスカウトも「ヤンキースは自分たちがどんなトラブルに直面しているのか理解しているのだろうか」と語ったという。
ジョー・ジラルディ監督の中でも田中への信頼は絶大で、「彼はこのエースという役割を享受している」と語っている。現在29勝25敗でア・リーグ東地区2位につけるヤンキースにおいて、田中の存在感は増すばかりだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count