地元名物コラムニストが田中将大を今季MVP候補に 「最も価値がある存在」
最優秀新人、サイ・ヤング賞、オールスター先発に加え、MVPの候補に
今季8勝1敗と活躍するヤンキースの田中将大投手が地元メディアから早くもリーグMVP候補に挙げられている。地元紙ニューヨーク・ポストの名物コラムニスト、ジョエル・シャーマン記者が特集している。
「今季開幕から2カ月が経過したが、タナカはア・リーグ最優秀新人、サイ・ヤング賞、そしてオールスターの先発の最有力候補となっている。MVPについてもこの議論に加えることができるだろうか?」という書き出しで特集は始まっている。
田中は5月を5勝1敗で防御率1・88という目覚ましい成績で乗り切り、ヤンキースのルーキーとして史上初となる月間最優秀投手に選出された。地元の大手ブックメーカーのオッズでもサイ・ヤング賞の最有力候補となっている。
メジャー1年目にして様々な栄誉を手にするシナリオが現実味を帯びてきているが、ついに辛辣なニューヨークメディアからも「MVP」という声が上がり始めた。
記事では、「今季、タナカがいなければ、ヤンキースはすでにプレーオフ進出争いを演じる可能性もほとんどなくなっていたので、タナカには評価できないほどの価値がある。おそらく最も価値がある存在(Most Valuable)」「天才的な馬車馬」と田中のこれまでの働きを評価している。
田中は1試合平均で約7回1/3を投げ続けており、メジャーでこれを上回るのはレッズのジョニー・クエト投手の7回2/3のみだという。一方、ヤンキース先発投手陣の平均の投球イニング数はメジャーで24位で、田中以外の先発投手の登板日には、ブルペンにも負担がかかる状況となっている。