ダルビッシュ有が今季最多の9安打4失点と苦しみながら、7回を投げきり6勝目!
2本の本塁打を浴び4失点を喫したダルビッシュ
レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)は本拠地でのインディアンスに先発し、今季最多の9安打、今季最多タイの4失点と苦しみながら7回を投げきった。味方打線が4点を先制したが、2本塁打を浴びてリードを守りきれず、同点のままで降板。しかし、7回にマイケル・チョイスの勝ち越し本塁打が飛び出し、今季6勝目を挙げた。
いつもは援護を受けることが少ないダルビッシュだが、この日は早々に大きなリードをもらった。2回。レオニス・マーティンのセンターへの犠飛で先制すると、マイケル・チョイスがレフト前へのタイムリーを放ち、追加点を挙げた。さらに、ルーンド・オドールのライトへの2ランも飛び出し、7、8、9番と下位に座る3人の活躍で一気に4点を挙げた。
ダルビッシュにとっては十分な点差かと思われたが、この日はリードを守れない。直後の3回、2本のヒットで2死1、3塁とされると、ロニー・チゼンホールに79マイル(約127キロ)のスライダーを右翼スタンドに運ばれた。3ランで一気に1点差に迫られた。
さらに、4回には2死からアスドルバル・カブレラにソロを浴び、まさかの同点。ダルビッシュはマウンド上で膝に手を当てながら、打球の行方を追った。痛恨の一発だった。
しかし、その後は多彩な球種を駆使して、立て直していく。5回は7球で片付けて三者凡退に片付けると、6回は連打を浴びて無死1、2塁とされながら後続を断った。最後はホームランを打たれているカブレラをピッチャーゴロに仕留めてピンチを切り抜け、ベンチに戻りながら大きな声を出した。
7回も四球と2死2塁とピンチを迎えながら、デビッド・マーフィーを一ゴロに仕留めて無失点。110球を投げ、9安打4失点・8奪三振。この回限りで降板した。すると、直後にチョイスが2番手のマーク・ゼプチンスキーから勝ち越しソロを放ち、勝ち投手の権利が転がり込んだ。
3回に3ランを浴びる直前には、リーグトップのヤンキース・田中将大を抜いて防御率2・01としていたダルビッシュだが、降板後は2・36まで数字を落とした。
レンジャーズは8回をフレーザーが抑えると、その裏に4番・ベルトレが犠牲フライを放ち、貴重な追加点を挙げて6-4とする。9回は抑えのソリアが締め、ダルビッシュは6勝目(2敗)を手にした。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count