今季10勝目の田中将大に称賛の嵐 ヤンキース監督も「彼の存在は本当に、本当に大きい」
ホームランを打ったカノも制球力を高く評価
今季103三振、14四球という圧倒的な数字を残している田中だが、メジャーデビュー13試合の先発投手でこれまで田中よりも多く三振を奪った投手や四球が少なかった投手は存在しないという。田中が先発した試合でヤンキースは11勝2敗。防御率もア・リーグトップの2・02。「ミネアポリスのターゲット・フィールドで行われる7月15日のオールスター戦のア・リーグ先発投手の最有力候補だ」とも報じられている。
一方、USAトゥデー紙電子版は「ヤンキースの田中がマリナーズをシャットダウンし、10勝目」との見出しで速報。ジョー・ジラルディ監督は「彼の存在は本当に、本当に大きい。彼の積み上げている成績、勝ち取った勝利数。そして、今シーズンずっと長いイニングを投げ続けてくれた」と田中のピッチングに対して感謝の意を表した。またスターレジャー紙によると、ジラルディ監督は「彼が我々の勝利数の三分の一をかせいでくれている。彼の貢献は感銘的だ」と話している。
「彼は打ち取っていたね。テレビで見た通りのヤツだった。狙い通りにボールを投げていた。彼はすごいよ」
9回の2ランで田中の完封を阻止したカノもそう話し、抜群の制球力を高く評価している。この日、田中が出した四球はわずかに1。110球を投げ、ストライクは75球だった。
チームメイトのマーク・テシェイラ一塁手も「このままのペースで投げ続けたら、彼はメジャー史上最も偉大な1年目を過ごしたピッチャーの1人になるだろうね。楽しみでしかたないよ」と話している。メジャー1年目にして早くも揺るぎないエースの地位を確立している田中。二けた勝利を挙げた右腕はどこまで勝ち星を伸ばすのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count