米メディアが特集 「第2の田中将大」は誰だ?
「ピッチングの天才」日本ハム・大谷翔平
また、次の「田中マニア」を生み出すのに最も近い位置にいるのは、「ピッチングの天才」と紹介されている日本ハムの19歳右腕・大谷翔平だという。確かに、ファンを惹きつけるスター性は強烈なものがある。
ご存じの通り、大谷は高校3年時に日本プロ野球を経由せずにメジャー挑戦する意思を示しながら、ドラフトで日本ハムの強行指名を受けて国内にとどまることを決断した。将来的なメジャー挑戦の希望は強いと見られている。最速160キロの直球は魅力的で、田中よりも本格派投手としての要素が強い。さらに、打者としても素晴らしい。田中と同じように25歳までには海を渡りたいと考えているはずという。
もちろん、誰もが田中のようにスムーズに適応できるとは限らない。レノン氏の原稿は最後に「もう1人の田中は出てくるのだろうか? おそらく(出てくる)。ただ、その投手が実際に(米国に)来るまで、(いい投手かを)知る方法はない」という文章で締められている。
そもそも、田中が大型契約を手にできたのも、黒田博樹、上原浩治、岩隈久志、ダルビッシュ有らの成功があったからだ。「第2の田中」は前田か、金子か、大谷か、それとも、ここに名前を挙げられていない誰かなのか。メジャー球団は、日本人投手の真価を必死に見極めようとしている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count