ダルビッシュ有は“天敵”に屈して3敗目 アスレチックス戦は8連敗に
苦しい投球が続いたダルビッシュ
レンジャーズのダルビッシュ有投手は敵地でのアスレチックス戦に先発し、5回0/3を投げ8安打7失点(自責4)、8奪三振5四球の乱調で3敗目(7勝)を喫した。アスレチックス戦は一昨年から実に8連敗で、対戦成績は1勝8敗に。苦手とする相手にまたしても攻略され、自身の連勝も4でストップ。今季防御率も2・39まで落とした。
この日は初回に幸先良く1点を先制してもらったダルビッシュだが、2回に不運な形で逆転を許した。無死から連打で1、3塁とされ、アルベルト・カヤスポにライト前へのヒットを浴びる。まず3塁走者が生還して1点が入ると、ライトのアレックス・リオスが2塁へ悪送球。ボールが3塁方向に転がっている間に、1塁走者までホームインした。同点で済んでいたはずの場面で、一気に逆転を許した。
さらに、3回には先頭のジョン・ジェイソにライトへの二塁打を浴びる。ここから2者連続で空振り三振を奪ったが、暴投と四球で2死1、3塁のピンチに。ステファン・ボグトにライトへのタイムリーを打たれ、追加点を献上した。さらに、続くカヤスポにはセンター前に運ばれたが、ダニエル・ロバートソンの本塁への好返球で2塁走者はアウト。今度は味方の守備に助けられた。
しかし、アスレチックス打線はその後もダルビッシュを揺さぶり、得点を重ねていく。4回には1死から四球で出塁したエリック・ソガードが、立て続けに盗塁を決めて3塁まで進む。すると、ココ・クリスプがきっちりとセンターへ犠牲フライを打った。
レンジャーズ打線が5回に1点を返したその裏、先頭のヨエニス・セスペデスとジェド・ラウリーを歩かせて1死1、2塁とされ、再びボグトにライトへのタイムリーを浴びた。リオスからの送球間に進塁しようとした1塁走者と打者走者はアウトとなったが、この日のダルビッシュは立ち直れない。6回のマウンドにも上がったものの、四球とエラーで2人のランナーを出し、99球を投げたところで降板した。
レンジャーズ打線は追撃したが、救援陣も失点を重ねて敗れ、ダルビッシュは3敗目。5月16日のブルージェイズ戦以来となる約1か月ぶりの黒星となった。この日は99球でストライクは66球。防御率も2・39まで落とし、1点台(1・99)に突入したリーグトップの田中将大との差は開いた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count