ルーキーランキングで田中将大が1位 「高速スプリットはすでに球界で最高」

田中の最大のライバルは、ホセ・アブレイユ

 2位はホワイトソックスのホセ・アブレイユ一塁手。27歳のキューバ人強打者は20日時点で打率2割6分8厘、21本塁打、54打点。新人王というカテゴリーでは、田中の最大のライバルと目されている。「メジャーは新たな表彰を新設する必要がある。両リーグに新人王の投手部門と野手部門があるべきだ。なぜなら、アブレイユがリーグMVPに輝きながら、新人王では田中に敗れるという事態は想像に難くない」とも伝えている。

 また、今季の新人選手の活躍から、「サイ・ヤング賞とMVPという賞が存在する以上、ルーキーも同じ扱いにすべきだ」と指摘。アブレイユについて「インパクトを与える選手で近年なら新人王を獲得していただろうが、タナカがいる。アブレイユは2位に留まるしかない」とも分析している。

 3位に入っているのはアストロズのジョージ・スプリンガー外野手。打率2割4分7厘で13本塁打、38打点。田中とアブレイユの数字には見劣りするが、「タナカとアブレイユが日本とキューバでのキャリアを持つために、ルーキーと呼ぶべきでないと主張する人には、スプリンガーが新人王の最有力候補となる」と説明している。今季開幕後にマイナーから昇格したコネチカット州出身の24歳のアメリカ人ルーキーはアストロズ再建の大きな役割を果たすと見られている。

 4位に入っているのは田中の同僚で、ヤンキースの中継ぎの星、デリン・ベタンセス投手。「8回を任せられるリリーフとしては球界最高の投手。オールスターにも出場するだろう」とボウデン氏は高く評価する。20日時点で、4勝0敗で防御率は1・50の右腕は近い将来、ヤンキースのクローザーとなる可能性も指摘されている。

 5位はロイヤルズのドミニカ出身の23歳の右腕ヨーダノ・ベンチュラ。5勝5敗、防御率3・26で、ボウデン氏は後半戦でさらに活躍すると見ているようだ。また6位はレッドソックスのイグザンダー・ボガーツ内野手、7位はレッズのビリー・ハミルトン外野手、8位はタイガースのニック・カステラノス内野手、9位はレンジャーズのルーンド・オドール内野手、10位はマリナーズのロニエス・エリアス投手と続いている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY