田中将大は識者から見てもオールスター先発投手の最有力候補!?
問題となっているのは遊撃手部門
ただ、問題は遊撃手だ。現在、ファン投票では今季限りで現役引退を表明しているヤンキースのキャプテン、デレク・ジーターがトップの181万票を獲得しているが、識者アンケートではホワイトソックスのアレクセイ・ラミレスが選ばれている。
「キューバン・ミサイル」という異名を持つラミレスは今季打率3割で7本塁打、36打点と結果を出している。ファン投票ではジーターと約25万票差の2位。一方、絶大な人気を誇るジーターは今季2割7分1厘で本塁打は1本、打点16。一時の不調を乗り越え、堅実な数字となっているが、オールスターの先発に相応しい成績かというと疑問の余地もある。
識者アンケートでは外野手の3人は、若きスーパースター、エンゼルスのマイク・トラウト、今季絶好調のブルージェイズを牽引するホセ・バティスタ、現在最多本塁打のネルソン・クルーズ(オリオールズ)となっている。ファン投票でクルーズは指名打者部門のトップに入っており、外野手部門のファン投票でもバティスタは1位、トラウトは2位だ。ファン投票の外野手の3位はブルージェイズのメルキー・カブレラが入っている。
また、識者アンケートの指名打者はタイガースのビクター・マルチネスだった。今季3割3分1厘、19本塁打、49打点とア・リーグ中地区首位を走るタイガース躍進の立役者の1人でその評価は高い。
識者とファン投票の大きな違いは今季限りでその勇姿が見納めとなるジーターの遊撃手部門程度だった。識者の予想通りに、田中はメジャー1年目にしてオールスターの先発を飾ることができるだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count