ヤンキース“松ヤニ男”に逆境の嵐 マイケル・ピネダの復帰時期が再びずれ込む
復帰直前になると背中の痛みが再発する悪循環
松ヤニを使用した不正投球問題で物議を醸したヤンキースのマイケル・ピネダ投手の復帰が8月中旬以降までずれ込むことが明らかになった。ESPNが報じている。
4月23日のレッドソックス戦で松ヤニを不正使用し、退場を命じられたピネダは出場停止期間に広背筋の肉離れを負い、5月6日に故障者リスト入り。その後、リハビリを続け、このほどキャッチボールのトレーニングを再開する予定だったが、チームドクターが広背筋の炎症を確認したという。炎症が治まるまで1週間と診断されており、ジョー・ジラルディ監督は「あと1週間静養することになった」と語っている。
開幕時に先発ローテーション5番手だったピネダは今季4試合に先発し、2勝2敗、防御率1・83と一時輝きを放っていたが、松ヤニ騒動以降、不運に見舞われている。広背筋の故障から復帰直前になると再発するという悪循環が続いており、前回はブルペンで投球練習再開後に右肩付近から背中の痛みが出ていた。この際、ジラルディ監督は「現実的に見て、復帰は8月ではないか」と予想していたが、今回の絶対安静でさらに8月中旬以降にずれ込むことが確実となった。
開幕時にローテーション1番手だったCC・サバシア投手も右膝の負傷により故障者リスト入り。3番手のイバン・ノバ投手もトミー・ジョン手術で今季絶望となっている。ヤンキース先発陣は開幕時からローテーションを守っている田中将大投手と黒田博樹投手の日本人エースを軸に今後も踏ん張るしかない。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count