レンジャーズが主力選手の放出を検討!? 地元紙がダルビッシュ有をトレード候補の1人に

ダルビッシュを放出すれば再び「真のエース」が不在に

 今季から守護神として奮闘するホアキン・ソリアも候補の1人だ。被打率1割4分1厘、WHIP(1イニングあたりの安打+四球)0・62はクローザーとして優秀だが、こちらも球団が来季契約のオプションを保有している。救援陣に故障者が続出している現状でソリアを放出するのは、リスクがあると言える。ただ、信頼できるクローザーが不在のチームにとっては魅力的な選手であることは間違いない。

 4番手で名前が挙がっているのは、なんとベルトレだ。打線を支える主砲はハムストリングなどに不安を抱えており、患部は次第に悪化していく可能性が高い。契約は来季まで残っており、一定の条件をクリアすれば2016年まで自動的に延長されるベスティングオプションも組み込まれている。ただ、記事では「ベルトレはチームに力を最も与えてくれる存在だ」と影響力の大きさを称えており、放出となれば議論を呼びそうだ。

 そして、最後に登場しているのがダルビッシュ。グラント記者は「テシェーラのような(大型の)トレードがあるとすれば、それはダルビッシュだろう」と記している。来季以降に残している年平均1030万ドル(約10億5000万円)の3年契約(~2017年)でダルビッシュを獲得できれば他球団にとってはバーゲンで、投手陣の強化になることも間違いない。

 しかも、今年も含めて3年以内にサイ・ヤング賞に輝けば、2016年限りでオプトアウトできる契約となっており、レンジャーズが2017年までダルビッシュを保有することは現実的に難しいと考えられている。それだけ、エースが3年以内に投手として最高の栄誉に輝く可能性は高いと見られているのだ。このことを考慮すると、レンジャーズが売り時と判断しても不思議ではない。

 グラント記者は最後に「もし、レンジャーズが球団を変えるようなトレードをしたいのならば、ダルビッシュは最も魅力的な名前になるだろう。そして、もし彼をトレードすれば、 20年以上も獲得できなかった『真のエース』不在の状況に近づくことになる」と指摘している。

 この3年間で圧倒的な投球を見せ、今やメジャーを代表する投手となったダルビッシュを放出すれば、その穴を埋めるのは至難の業。非現実的とも思われるトレードにレンジャーズが踏み切る可能性はあるのだろうか。トレード期限まで、その動きから目を離せそうにない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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