世界有数の経済誌も超異例の特集記事を掲載 田中将大はシーズン25勝も可能!?
「フォーブス」にも取り上げられた田中将大
その活躍を注目しているのは、もはやスポーツメディアだけではない。世界有数の経済誌で、毎年、世界長者番付を掲載することでも知られる「フォーブス」(電子版)が、ヤンキース・田中将大投手についての特集記事を組み、話題となっている。日本人投手が同誌に取り上げられるのは超異例で、開幕から鮮烈な投球を続けるルーキー右腕への注目度の高さがあらためて証明された形だ。
同誌は「マサヒロ タナカはロン・ギドリーの魔法のような1978年シーズンに匹敵する(成績を残す)ことになるだろう」と題し、ヤンキース往年の大投手を引き合いに出して、その驚異的な活躍を紹介。田中は22日(日本時間23日)のオリオールズ戦で7回3失点でシーズン2敗目を喫したものの、ヤンキースをア・リーグ東地区の優勝争いにとどまらせるような活躍を続けていることに触れている。
記事では「彼は初めて新人王、サイ・ヤング賞、MVPを1シーズンで獲得する選手になるかもしれないとする議論さえある」と言及。田中は開幕から15試合連続でクオリティ・スタート(6回以上を自責3以内)を達成し、11勝2敗、防御率2.11を記録。106回2/3を投げて119三振を奪い、わずか17四球しか与えていない。
同誌は「田中の支配的な投球は、1978年に25勝3敗をマークしたロン・ギドリーの記憶を思い起こさせる」と絶賛している。ギドリーは同シーズンに防御率1.74、273回2/3を投げて248奪三振というキャリア最高の成績を残した。さすがに、厳しく球数が制限され、ブルペンを活発に使う現代においては、このような成績を残すことは難しいかもしれない。ただ、白星でギドリーに迫る可能性は十分にあるというのだ。