世界有数の経済誌も超異例の特集記事を掲載 田中将大はシーズン25勝も可能!?
田中はギドリーに匹敵する成績を残せるか?
1978年シーズンのギドリーを振り返ってみると、6月22日の時点で12勝目をマーク。7月終了時で15勝1敗となっていた。これと同じペースで勝ち星を積み重ねていくことは、確かに可能な状況だ。
もっとも、同誌は「(田中にとって)最大の障害は指揮官であるジョー・ジラルディになるかもしれない」と指摘。ジラルディ監督は、昨年まで日本で中6日での登板を続けていた田中に、可能な限り余裕のある間隔でマウンドに上がらせるという方針を徹底しているからだ。
ただ、優勝争いを続けていくためには、CC・サバシア、マイケル・ピネダの両投手が負傷から復帰するまで、この贅沢な起用法は続けられないかもしれない。もし、ジラルディ監督が田中を常に中4日で登板させれば、シーズンが終わるまでに2、3回多くの先発機会を与えられる。このことがプレーオフ進出を果たせるか否かを大きく左右する可能性もある。
記事は最後に田中に対する大きな期待を表現する文章で締めくくられている。
「田中のような武器を持っていれば、ジラルディとヤンキースは彼をベンチに置いておくよりも、最大限に使いたいと思うだろう。万が一そうしたら、どうなるだろうか?」
まるで、登板間隔を詰めれば、ギドリーの25勝3敗という驚異的な成績に匹敵する数字を田中が残すことも、十分に可能だと言わんばかりの論調だ。もちろん、登板間隔が短くなれば、疲労の蓄積が心配される。ただ、確かにヤンキースが田中を酷使しなければいけない時期は来るかもしれない。いったい、どこまで勝ち星を伸ばすのか。経済誌までもが大きな期待を寄せている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count