上原浩治が16セーブ目「1個1個勝たないと」 岩隈久志は4敗目を喫する
岩隈は5回途中5失点で降板
レッドソックスの上原浩治投手が敵地でのマリナーズ戦で16セーブ目を挙げた。1点差でクリーンアップを迎える厳しい登板となったが、1安打1四球で1死1、2塁のピンチを迎えながらも、後続を抑えて無失点に抑えた。一方、マリナーズの岩隈久志投手は今季最短となる4回0/3を8安打5失点と苦しみ4敗目(5勝)を喫した。
先発の岩隈は初回から苦しい投球が続いた。2死からダスティン・ペドロイアをショートへの内野安打で出塁させると、続く主砲のデビッド・オルティスに痛烈な一発を浴びる。外角低めを狙った速球が内角へ入り、右翼席へと運ばれて2点を先制された。
しかし、打撃好調のマリナーズもすぐに反撃。2回。まずは先頭のカイル・シーガーが相手先発のクレイ・バックホルツから右中間にソロ本塁打をたたき込んだ。さらに、無死1塁から今度はマイク・ズニーノがレフトに完璧な2ラン。あっという間に逆転に成功した。
それでも、岩隈はピリッとしない。低めにコントロールした球をボールと判定されることが多く、苦しんだ。直後の3回の投球ではジャッキー・ブラッドリーJrに右中間への二塁打、ブロック・ホルトに右前打を浴び、ダニエル・ナバにセンターへの適時打を許した。先頭打者からの3連打で同点。さらに、1死1、2塁からオルティスに右翼へのタイムリーを打たれ、再び逆転されてしまう。
岩隈は5回にもホルト、ナバに連打を浴び、続くペドロイアに初めての四球を与えて無死満塁となったところで降板。後を継いだトム・ウィルヘルムセンがオルティスを併殺に打ち取る間に1点が入り、5失点となった。4回0/3は今季最短降板。80球を投げてストライクは54球で、防御率は3.48となった。