オールスター先発よりチームの勝利!? 田中将大が地元紙に夢舞台での先発にこだわらない考えを明かす
ピンストライプの勝利を最優先に考える
ここまでア・リーグトップの11勝、勝率.846、防御率2.11。さらに、119奪三振、WHIP0.96、2試合完投という数字はいずれもリーグトップ5に入る圧倒的な結果を出している。現在、新人王とア・リーグのサイ・ヤング賞のダブル受賞の最有力候補と目されていて、地元メディアはオールスター選出も確実視。ルーキーシーズンでのオールスター先発は、輝かしいキャリアの中でも1つ勲章となるはずだ。
ただ、田中は謙虚な姿勢を崩さない。「もしも、オールスターに選出されるのなら、それだけで僕には十分です。僕はヤンキースでプレーしている。毎年、僕と同じ状況になる選手はいるでしょうし、それでがっかりしたりはしません」と通訳を介して語ったという。
ニューヨークのスポーツシーンで最大の人気者となったスターとナ・リーグの強打者の対決は「タナカマニア」と呼ばれる熱狂的な地元ファンには注目の的となるはずだ。しかし、田中はフォア・ザ・チームの姿勢を鮮明にし、先発投手の度重なる故障で危機的状況に瀕しているピンストライプの勝利を最優先に考えているようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count