ナポリの侮辱発言も意に介さないヤンキース監督 「みんな1球に話を集中し過ぎている。もしも3点取っていたのなら、何の問題もなかった」
田中はナポリの暴言を意に介していない
レッドソックスとヤンキースは宿命のライバル。今年4月にはヤンキースのマイケル・ピネダ投手が松ヤニを用いた不正投球を主審に抗議したのも、レッドソックスのジョン・ファレル監督だった。田中の1球はメジャーで大きな話題となり、両軍の新たな遺恨の種となったが、ナポリ自身は「タナカに対して言ったつもりではない」と釈明。ファレル監督は「我々はタナカに最大限の敬意を持っている。そして、マイクの行為も認識している」と語り、沈静化を図っている。
一方、田中もナポリの暴言を意に介していない様子だ。地元紙ニューヨーク・ポストのダン・マーティン記者はツイッターで「タナカの広報担当によると、彼はナポリの“愚か者”という発言に気付いているが、ダグアウトの中で起きたことなので、気にしていない」と広報発表を報告している。メジャー1年目にして現在ア・リーグトップの11勝3敗、防御率2・10を記録している男は挑発や雑音を無視する“不動心”を打ち出している。
ジラルディ監督は「みんな1球に話を集中し過ぎている。もしも、3点取っていたのなら、何の問題もなかった。3-2で勝っていれば、みんな“あいつはまた凄いピッチングだった”と言っていたはず。2-1で負けたから、あの1球に話題が集中する。我々は長い目で見ている。(あの1球は)どこかで生きてくると信じている」と語り、責めるべきは貧打の打撃陣であり、好投を続けている田中ではないと強調した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count