メジャー新記録の17戦連続QSがかかる田中将大が“階段ダッシュ”で調整
4日の敵地でのツインズ戦で登板へ
ヤンキースの田中将大投手が、3日午後7時10分(日本時間4日午前9時10分)プレイボールの敵地でのツインズ戦で、デビューから17試合連続クオリティー・スタート(QS、6回以上を自責3以内)というメジャー新記録をかけて先発する。歴史を塗り替えることが期待される一戦に向け、6月30日(日本時間7月1日)のレイズ戦の試合前には本拠地ヤンキースタジアムで階段ダッシュのトレーニングを行った。
この日延長12回の死闘の末に3-4で敗れたヤンキースだが、田中は試合前にブルペンでピッチング練習を行った後、誰もいないスタンドに向かった。客席の階段を何度も駆け上がり、圧巻のピッチングを支える土台となる足腰をいじめ抜いた。田中は6月24日にも ブルージェイズの本拠地ロジャース・センターの客席で階段ダッシュを行っていたが、ヤンキースタジアムでのこのトレーニングは今季初だという。
開幕から16試合連続QSを達成している田中だが、これは1973年のスティーブ・ロジャース投手(エクスポズ)に並び、デビューからのメジャータイ記録となっている。メジャーで評価基準の1つとなっているQSについて、田中はデビュー2戦目の4月9日のオリオールズ戦後に「(メジャーでは)そういう評価をしていただける部分でクオリティー・スタートというのがあるので、最低限のところだと思います」と話していた。ツインズ戦でも達成すれば、メジャー史にその名を刻むことになる。
6月28日のレッドソックス戦では9回2失点と好投しながら打線の援護に恵まれず、1-2 でメジャー初の連敗を喫した。田中は3試合ぶりの勝利をつかみ取れるか。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count