黒田博樹が8回2失点も6敗目 今季最多109球の力投で3試合連続QSも報われず
相手エースのプライスとの投げ合い
ヤンキースの黒田博樹投手が本拠地でのレイズ戦に登板し、8回9安打2失点7奪三振と好投しながら6敗目(5勝)を喫した。ヤンキース移籍も噂される相手エースのデビッド・プライスと投手戦を展開。3試合連続クオリティースタート(QS、6回以上を自責3以内)とゲームを作ったが、打線の援護に恵まれなかった。1-2で敗れたチームはこれで4連敗となった。
黒田は初回、先頭打者にいきなりヒットを浴びたが、後続を落ち着いて仕留めた。2回も1死から走者を許しながら無失点。3回は三者凡退と安定感のある投球を続けた。
しかし、4回に連打を許して無死1、3塁とされると、ジェームズ・ロニーを空振り三振に打ち取ったが、ローガン・フォーサイスに93マイル(約150キロ)のシンカーをセンター前に運ばれ、先制点を奪われた。
一方、プライスの前に抑えられていた攻撃陣はその裏に反撃。デレク・ジーターの二塁打を足がかりにチャンスを作り、同点に追いついた。
黒田は5回も2死1、3塁とされながら主砲のエバン・ロンゴリアを抑えて無失点。しかし、6回に先頭のロニーに勝ち越しソロを浴びてしまう。
打線が沈黙する中、7回を三者凡退に抑えると、8回もマウンドへ。1死2、3塁と大きなピンチを迎えたが、フォーサイスを空振り三振、コール・フィゲロアを二ゴロに仕留めて切り抜け、ベンチに向かいながら大きな声を上げた。今季最多の109球を投げきり、マウンドを降りた。
4月は防御率5・28、5月は4・00と苦しんでいたが、6月は5試合で1勝2敗と負け越しながら、防御率は3・52と持ち直した。最後の2試合はQSと、確実に状態を上げてきている。7月最初のこの試合でもしっかりと試合を作り、QSは3試合連続とした。この日は109球でストライクは69球。防御率は4・08となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count