ダルビッシュ有が5回4失点で降板 レンジャーズは痛恨の6連敗
初回にいきなり3点を失ったダルビッシュ
レンジャーズのダルビッシュ有投手が敵地でのメッツ戦に先発し、5回5安打4失点6奪三振2四球でマウンドを降りた。本来の先発予定だった前日のオリオールズ戦の開始が雨で遅れ、登板を回避。この日にスライド登板となったが、本調子とはいえない内容で失点を重ねた。敵地での交流戦で打席にも立ったダルビッシュは6回のチャンスで代打を送られ、リードを許したまま降板。ダルビッシュの9勝目はならなかった。
それまで5連敗中だったレンジャーズは初回に秋信守の先頭打者で幸先よく先制。さらに、アレックス・リオスの打球が相手先発のジョン・ニースに直撃。早くも降板となり、カルロス・トーレスに交代した。
しかし、ダルビッシュもピリッとしない。その裏の投球では2死2塁からボビー・アブレイユにライトへのタイムリーを打たれて早くも同点。さらに、続くルーカス・デューダには91マイル(約147キロ)の速球をレフトへと運ばれた。一度は二塁打と判定されたが、実際にはフェンスを越えており、ホームランに変更。この回だけで3失点となり、あっという間に逆転を許した。
2回は切れ味抜群のスライダーでピッチャーのトーレスから空振り三振を奪うなど三者凡退。すると、3回にレンジャーズ打線はアレックス・リオス がタイムリーを放ち、1点差に迫った。
4回には打席に立ったダルビッシュが2死からトーレスのカットボールをとらえ、左中間への二塁打を放つ。メジャー3年目で初の長打となったが、続く秋信守が倒れて同点には追いつけず、リズムに乗れない。
その裏には、先頭のデューダを歩かせると、エリック・キャンベルに左翼線を破られ、これがタイムリー二塁打となる。大きな追加点を奪われ、2点差とされた。初回からコントロールに苦しむダルビッシュは、4回終了までに80球を要した。
それでも、レンジャーズは5回にエイドリアン・ベルトレがセンターへのソロ本塁打を放ち、すぐに1点差とする。ダルビッシュも直後の投球で三者凡退に抑えた。
6回の攻撃では、2死から8番のダニエル・ロバートソンがライト前へヒット。すると、勝負所と見たロン・ワシントン監督がダルビッシュの代打にカルロス・ペーニャを送り、エースはここで降板となった。そのペーニャは四球でチャンスを広げたものの、秋信守が見逃し三振に打ち取られて同点に追いつけず、ダルビッシュはリードを許したまま降板する形となった。
その後チームは一時同点に追いつき、ダルビッシュの負けは消えたが、8回裏に2点を奪われ、結局、5-6で敗戦。レンジャーズは泥沼の6連敗となった。
この日、ダルビッシュは94球を投げてストライクは59球。防御率は2・63となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count