「綱渡り状態」の制球で9勝目を逃したダルビッシュ レンジャーズ監督は「いつも無失点に抑えられるというわけではない」
6連敗で首位アスレチックスとの差は16ゲームまで開く
レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)が4日(日本時間5日)のメッツ戦に先発し、5回を5安打6奪三振2四球4失点で勝ち負けはつかなかった。防御率は2・63となった。前日3日オリオールズ戦で登板予定だったが、ハリケーンの影響により4日にスライド。この日もハリケーンが通り過ぎたばかりで、強風が吹きつける中での難しい登板となった。
球団公式HPでは、この日のダルビッシュの制球を「touch and go(危なっかしい、綱渡り状態)」と表現している。初回にデューダに反対方向への2ランを許すなど3失点し、4回にも追加点を許したが、その他の回はきっちり打者を料理している。
ワシントン監督は「今日は初めから制球が荒れていたが、いつも無失点に抑えられるというわけではない。時には、失点してもなんとか打線が逆転できる状態を保つことが大切だが、今日はその仕事は果たしてくれた」と話している。
1点を追う6回に代打を送られ、94球で降板したが、地元紙ダラス・モーニング・ニュース電子版では、最近不安定さが増しているブルペン陣の「使いすぎ」を指摘。昨季は絶対的なセットアッパーとして活躍したフレイザーが、この日も8回に勝ち越し打を浴びた。昨季からフレイザー、コッツの2人に頼り過ぎている感が強いが、ワシントン監督は「使いすぎているとは思わない。ただ、大切なところで思いどおりの球が投げられていないだけ」と話している。
5-6で敗れたチームはこれで6連敗となり、地区首位アスレチックスとは16ゲーム差と大きく離された。ダルビッシュの次回先発は9日アストロズ戦の予定。この日が前半戦最後の登板予定だが、すっきりとした形で勝利を収め、前半を締めくくりたいところだ。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count