上原浩治が圧倒的な制球力で4勝目 現地メディアは「ボルティモア打線の中核をなで切りにした」
上原が同点の場面で登板したのは今季10度目
レッドソックスの上原浩治投手がオリオールズとのダブルヘッダー第1試合の9回表に登板。2-2の同点で迎えた緊迫した場面で2三振を含む三者凡退で仕留めた。その裏に決勝点が生まれたために今季4勝目を挙げた。
ESPNは6月22日のアスレチックス戦以来となる白星を挙げた上原について、「コウジ タイム」と、ボストンファンの間で上原の出番を指すキーワードの小見出しで詳報。
「コウジ ウエハラは9回の重要場面で登場した。同点の場面での登板は今季10度目だ。ボルティモア打線の中核をなで切りにした。(4番打者の)アダム・ジョーンズを三振に仕留めると、クリス・デービスはツーシームで三振に。JJハーディはスプリッターでショートゴロに抑えてゲームを終わらせた」と伝えている。
2三振を奪った上原はこの日12球を投げ、うち11球がストライクという圧倒的な制球力を示した。今季4勝2敗18セーブで防御率は1・36となった。
この後のダブルヘッダー第2戦で4-7で敗れたレッドソックスは39勝48敗と苦しいシーズンが続いている。地元メディアには、昨季のワールドシリーズ制覇した強豪が来季の巻き返しを図るために上原らベテランを若いプロスペクトとトレードする可能性を指摘する報道も出ているが、上原は周囲の雑音に惑わされず、素晴らしいピッチングを披露している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count