ヤンキース監督が先発陣の補強の必要性を訴える 「我々にはもともと存在したはずの選手層が存在しない」
ヤンキースはプレーオフ進出のため補強は必須事項
ヤンキースのジョー・ジラルディ監督が田中将大投手と黒田博樹投手に依存する先発陣の補強の必要性を訴えた。MLB公式サイトが報じている。
「我々にはもともと存在したはずの選手層が存在しない。修正が必要なのかと聞かれれば、その通りだ。それはブライアンの決断事項だ」
ブライアン・キャッシュマンGMに対する要望をジラルディ監督はこう語ったという。
ア・リーグのライバルはトレードで一大補強に成功した。ア・リーグ西地区で首位を独走するアスレチックスがカブスからジェフ・サマージャとジェイソン・ハメル両投手を電撃トレードで獲得。トレード市場の目玉だった2人を同時に獲得し、先発ローテーションはさらに強化された。
「彼ら(アスレチックス)は大補強をした。(先発陣に)怪我人がいたことは間違いないが、勝負に出て、2人のすごく素晴らしいピッチャーを獲得した。この2人は成功体験を持っている。ハメルは優勝争いを演じたこともあるし、何をすべきか理解している。サマージャにとっては優勝争いを経験するチャンスだ。ワクワクしていることだろう」
ジラルディ監督はこう語っている。地元メディアの間では、この2投手は先発ローテーションが崩壊寸前のヤンキースの補強候補とされていた。
イバン・ノバ投手はトミー・ジョン手術で今季絶望。また、右膝痛で故障者リストに入っていたCCサバシア投手の回復を待っていたが、今月2日のマイナーでの実戦復帰初戦で古傷を悪化させて今季中の復帰が絶望的となった。これまで地元メディアからも先発陣を強化する必要性を報じられていたが、キャッシュマンGMはアスレチックスのビリー・ビーンGMに大きく後れを取っている。
アスレチックスが2投手をトレードで獲得したことについて、ジラルディ監督は「私は本当に嬉しい。もう彼らとプレーする必要はないからね」と語っている。今後レギュラーシーズンでアスレチックスとの対戦がないために、2人の実力派投手と対戦を回避できたことだけが不幸中の幸いというところか。
ヤンキースにおいて田中と黒田の日本人エースへの依存度が高まる現状で、2年ぶりのプレーオフ進出には先発ピッチャーの補強は必須事項と見られている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count