田中将大が開幕3か月で故障者リスト入り 主な日本人メジャーリーガーの初のDL入りとその影響
早めの対処がその後の好成績につながったケースも
一方、投手を見ていくと、レンジャーズのダルビッシュ有の初のDL入りはメジャー2年目の昨年7月だった。背中付近の僧帽筋の張りが原因で、そのためオールスターの登板もできなかったが、7月中に復帰。復帰戦となったヤンキース戦では7回途中まで投げて無失点と好投し、9勝目を挙げている。
また、松坂大輔投手はレッドソックス時代のメジャー2年目の2008年5月に右肩を痛めてDL入り。シーズン開幕から好調を維持していたため、苦渋の決断だった。ただ、松坂は大事を取った結果、復帰後も好投を続けることができ、この年18勝3敗、防御率2・90という好成績を収めている。
黒田博樹投手はドジャース時代のメジャー1年目、2008年6月に右肩の炎症でDL入り。これも大事を取って早めに治療した結果、7月2日のアストロズ戦で復帰し、復帰2戦目の同7日のブレーブス戦ではあと少しで完全試合という好投を見せ、1安打完封勝利を挙げている。
これらは主なケースではあるが、上記の3投手はいずれも早い段階で対処し、その後の好成績につなげている。田中の場合は果たしてはどのような結末が待っているのか。
今年ヤンキースに加入した田中はメジャーデビューから驚異的な活躍を見せ、名門をけん引。開幕から14試合は11勝1敗、防御率1・99。その後の4試合で1勝3敗と調子を落としたが、12勝はア・リーグトップ、防御率2・51もリーグ3位と十分に誇れる数字だ。エースとして期待を受ける田中が長期離脱となれば、ヤンキースも大ダメージを受けることは必至。開幕3か月でDL入りすることになった右腕が軽傷であることを祈るばかりだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count