田中将大が右肘靭帯の部分断裂で全治6週間 「リハビリがうまくいかなければ、手術を受けることになるだろう」と現地メディア
田中は右肘靱帯の部分断裂で離脱することに
ヤンキースの田中将大投手がシアトルでチームドクターのクリストファー・アーメッド医師らの診断を受け、右肘の靭帯の部分断裂と診断され、全治6週間の長期離脱を余儀なくされることが明らかになった。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが10日(日本時間11日)に明かしたもの。
すでに肘の痛みで15日間の故障者リスト(DL)入りしている田中はアーメッド医師を含む肘の権威3人の診断を仰いたという。靭帯の部分的な損傷は確認されたが、現状では手術をせずに保存療法の方針だとヤンキースの強化責任者は明かしている。だが、ESPNは「もしもリハビリがうまくいかなければ、タナカはトミー・ジョン手術を受けることになるだろう」と語り、1974年にフランク・ジョーブ医師が考案した靭帯の再建手術を受ける可能性も指摘している。この場合、戦線復帰には1年以上費やすために、さらなる長期離脱という事態となる。
「タナカが(肘の痛みを)訴えてきたのは初めてのこと」とジョー・ジラルディ監督が語ったように、田中は8日のインディアンス戦で今季自己最多の5失点で敗戦投手となった後に、指揮官に利き腕の異常を訴え、クリーブランド遠征中のチームを離れ、MRI検査を受けていた。
田中は今季リーグトップの12勝で防御率2・51という絶大な成績を残し、ア・リーグ新人王とサイ・ヤング賞の有力候補となっていた。崩壊気味のヤンキースの先発ローテーションで孤軍奮闘の活躍を見せてきたエースの戦線離脱は、2年ぶりのプレーオフ進出を狙うチームに最大の痛手となる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count