ダルビッシュの超スローカーブにオールスターの会場が騒然 「スローーーーーカーブで観客のため息やどよめきを誘った」と地元記者
超スローカーブに“造語”も生まれる!?
レンジャーズのダルビッシュ有投手が15日(日本時間16日)のオールスターゲームで3-2と1点リードで迎えた3回にア・リーグの3番手として登場した。自身3度目の選出で初登板となった球宴で、右腕は三者凡退に打ち取って実力を示したが、日本のエースが投じた一球が大きな話題となっている。
ヘルナンデス、レスターの後を受けたダルビッシュは先頭のプイグ(ドジャース)を見逃し三振に仕留めると、迎えたロッキーズの強打者トロウィツキーの打席で観客の度肝を抜いた。トロウィツキーに投じた4球目は、なんと56マイル(90キロ)の超絶スローカーブ。ファストボールとスライダー主体だったダルビッシュが急に投じた一投はわずかに外れたが、両軍ダグアウトの名手たちも一様に笑みを浮かべたほどだった。
地元のスポーツニュースなどで特集されるほど、ダルビッシュが時折投げる超スローカーブはメジャーでも注目を浴びており、噂の一球を目の当たりにできた喜びもあったのかもしれない。会場も一時騒然となった。
この一球に地元メディアも敏感に反応。地元紙スターテレグラムのジェフ・ウィルソン記者は自身のツイッターで「スローーーーー(原文はslooooow)カーブ(56マイル)でターゲット・フィールドの観客のため息やどよめきを誘った」とスタンドのファンの反応の大きさを速報した。
一方、CBSテレビのジョン・ヘイマン記者は「ユウ ダルビッシュがトゥロ(トロウィスキー)に時速56マイルのボールを投げる」とツイートしながら、「#Yuphus pitch」とつけ加えた。超スローボールを意味するイーファスとダルビッシュの名を掛け合わせた造語が生まれるほどのインパクトを残したダルビッシュ。今季限りで引退するヤンキースのデレク・ジーター遊撃手一色となった球宴で、その存在感を強烈に示した。
レッドソックスの上原浩治投手も6回2死3塁の場面でア・リーグの7番手としてマウンドに上がり、メソラコ(レッズ)を空振り三振に仕留めた。試合は5-3でア・リーグが勝利した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count