数字も証明! 日本人投手がメジャーリーグを席巻した前半戦
防御率トップ10に日本人投手3人がランクイン
メジャーリーグは18日(日本時間19日)から後半戦に突入する。15日(同16日)に行われたオールスターでは、スター揃いの中でレンジャーズのダルビッシュ有投手、レッドソックスの上原浩治投手と2人の日本人が登板。日本人投手がそろって投げるのは、史上初の快挙だった。ダルビッシュは1回無安打1奪三振、上原は2死3塁の場面で打者1人を4球で空振り三振に仕留める快投を披露。選手間投票で1位に選ばれていたヤンキースの田中将大投手は右肘の靱帯部分断裂で欠場したものの、昨年に続き、日本人投手がア・リーグを席巻した前半戦を象徴するようなオールスターとなった。
前半戦では特に先発投手の活躍が光った。ルーキーの田中は戦線離脱するまでヤンキースを牽引し、3年目のダルビッシュはメジャーを代表するエースとしてレンジャーズで孤軍奮闘。右手中指の負傷で開幕は出遅れた岩隈久志投手も復帰後はマリナーズで上質な投球を続け、39歳の黒田博樹投手はヤンキースでただ1人ローテーションを守りながら、後半戦に向けて調子を上げてきた。
日本人投手がア・リーグを席巻していることは、数字上でも証明されている。投手成績の各部門には、頻繁に日本人の名前が登場する。
【防御率】
1位は輝かしいキャリアの中でも最高の投球を見せているマリナーズのフェリックス・ヘルナンデスで、2・12をマーク。途中1位に立つこともあった田中は2・51で前半戦3位につけた。離脱中に規定投球回割れする可能性が高いが、1年目で際立った数字だと言えるだろう。
一時は田中と1、2位を独占したダルビッシュは最近5試合で22失点と安定感を欠き、2・97の8位で折り返した。岩隈は前半戦最終戦で規定投球回に到達し、2・98でいきなり9位にランクイン。トップ10の中に日本人投手が実に3投手が入っている。黒田、ダルビッシュ、岩隈が上位争いを繰り広げた昨年に続いて、質の高さを証明した。後半戦はダルビッシュと岩隈がどこまで順位を上げるかに注目だ。