数字も証明! 日本人投手がメジャーリーグを席巻した前半戦

K/BBでは岩隈が驚異的な数字をマーク

20140717_iwakuma
マリナーズ・岩隈久志【写真:Getty Images】

【勝利数】

 田中がタイガースのリック・ポーセロと並び、12勝でトップタイに立っている。ルーキーながら20勝到達も期待できただけに、少し残念な気持ちもあるが、まずはケガを治すことが先決だ。ダルビッシュは19位タイの8勝。ア・リーグ西地区最下位に低迷するチーム状況も影響し、やや伸び悩んだ。岩隈は出遅れながらも同じ8勝で、後半戦もチームが好調を維持すれば昨年マークした自己最多の14勝を超えられるかもしれない。黒田は6勝。昨年に比べて状態は良くないとはいえ、相変わらず好投が白星につながらないことが多い。

【奪三振】

 昨年の奪三振王であるダルビッシュは142個で4位タイ。1位にはレイズのデビッド・プライス(164個)、2位にはヘルナンデス(154個)がつけている。ただ、試合数は2人の20試合に対してダルビッシュは17試合と3試合も少なく、9イニングあたりで換算する奪三振率11・08はリーグトップ。後半戦の出来次第では2年連続の奪三振王も見えてくる。田中も18試合で6位の135K。奪三振率9・39も7位で、宝刀のスプリットが絶大な威力を発揮していたことが分かる。

【被打率】

 昨年はダルビッシュが1割9分4厘で1位、岩隈が2割2分で3位に入った。今年は現段階で田中が2割3分1厘で8位、ダルビッシュが2割3分3厘で9位となっている。岩隈も2割4分5厘で16位となっており、各投手の後半戦での巻き返しに期待だ。

【K/BB】

 1つの四球を与えるまでにいくつの三振を奪ったかを表す項目で、メジャーでは評価基準の1つとして重視されている。リーグ1位は岩隈が10・00という堂々たる数字をマーク。昨年1位だったプライスが5・59だったことを考えると、驚異的な数字だ。96回2/3を投げてわずか8個という与四球の少なさは、やはり特筆ものと言える。田中も7・11で4位。ダルビッシュは3・64で13位、黒田は3・48で14位と日本人投手の優秀さが光る。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY