黒田、6回2/3を1失点の好投も勝敗付かず ヤンキースはサヨナラ勝ち
好投の黒田は4月以来の防御率3点台に
○アメリカン・リーグ ヤンキース3-2レッズ(20日・ニューヨーク)
ヤンキースの黒田博樹投手が20日(日本時間21日)、ホーム・ヤンキースタジアムでのレッズ戦に先発し、6回2/3を投げ3安打6奪三振1失点の投球を見せた。前回登板に引き続きクオリティ・スタートとなったが、8回にベタンセスが同点ホームランを浴び、7勝目はならなかった。
初回黒田は、最高の立ち上がりを見せる。1番ハミルトン、2番シューメーカー、3番フレーザーから三者連続三振を奪う。2回も四球で一人ランナーを出したものの、6番ペーニャをセンターフライ、7番ヘイシーをショートフライに打ち取る。3回、4回もランナーは出したものの、後続を抑え無失点で切り抜ける。
5回、先頭の8番コザートがセカンドのエラーで出塁すると、続く9番サンティアゴがバントでランナーを進める。黒田は2死を取るが、2番のシューメーカーに二塁打を浴び、先制を許す。
黒田の援護をできていなかったヤンキース打線は5回裏、2つの四球でランナーをためると、2番ジーター、3番エルズベリーが連続タイムリーを放ち、2-1と逆転に成功する。なおも1死1、3塁のチャンスで中軸を迎えるが、4番テシェイラ、5番マッキャンが連続三振を喫し、追加点を奪うことはできなかった。
黒田は6回を三者凡退に切って取ると、7回も7番ヘイシー、8番コザートを打ち取り、勝利投手の権利を持ってここで降板。7回途中1失点と、先発投手としてしっかりと試合を作った。黒田は7月3度目となるクオリティ・スタート(6回以上を自責3以内)、99球を投げてストライクは67球。またも勝敗は付かず6勝6敗のままで、防御率は3・88となった。防御率が3点台に入ったのは、4月12日のレッドソックス戦以来となる。
試合は8回、黒田の後を継いだベタンセスが3番フレーザーにホームランを浴び、スコアは2-2の同点に。黒田の勝利投手の権利は失われてしまった。
9回、ヤンキースはレッズ抑えのチャップマンを攻め、1死3塁から5番マッキャンがライト前に落ちるヒットを放ち、サヨナラ勝ち。レッズとの3連戦をスイープした。
不振が続いていたイチローにも、19打席ぶりにヒットが生まれている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count