「最高の打者に対して最強」 ア・リーグ最強の“矛と盾”対決でダルビッシュが圧倒!
強打者を圧倒 際立つダルビッシュの対戦成績
特集ではこのリーグトップ10の強打者相手に対するダルビッシュの成績が圧倒的であることを浮き彫りにしている。
レンジャーズでチームメイトのベルトレとは当然対戦機会はないが、18日時点で残り9選手相手に今季34打数6安打。四球は4で本塁打は1本。苦手としているアスレチックス所属のクリプスには唯一7打数4安打と打ち込まれているが、それ以外の8選手に許したヒットはそれぞれ最大1本。被打率はわずかに.176、被出塁率は.263と完全に圧倒している。
ダルビッシュの数字に、ほかの7投手はいずれも劣っている。現在サイ・ヤング賞最有力候補と目されているヘルナンデスは10傑相手の成績は35打数10安打。被打率は.286、被出塁率は.359と日本が誇るエース右腕に大きく水をあけられている。2013年サイ・ヤング投手のシャーザーは24打数8安打で被打率は.333、被出塁率は.385。田中は27打数9安打で被打率は.333で被出塁率は.400。また、田中は許したホームランは4本と8投手中最多の数字となっている。
リーグを代表するエース級ですら強打者との対戦は打ち込まれているケースがあるだけに、ダルビッシュの残している数字は際立っている。記事でも、「このサンプルは小規模なのでさしたる意味はないかもしれないが、これらの強打者相手のダルビッシュの際立った成績は興味深い。先月はダルビッシュらしからぬ乱調だったが、メジャー最強の打者相手には、彼はほかの投手よりも優位性を示している」と日本人右腕を高く評価して締めくくっている。
ア・リーグ最強の“矛と盾”の対決で示されるダルビッシュの凄まじい能力。エースと強打者の息詰まる対決はメジャーの見どころでもある。リーグ最強の強打者を華麗なピッチングでねじ伏せるダルビッシュの異能はサイ・ヤング賞受賞に向けて、1つの指標となりうるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count