本拠地創設100周年のカブスで起きた“事件” 非公式マスコットがバーで人を殴る!?
リグリーフィールド創設100周年を記念して生まれた公式マスコット
本拠地リグリーフィールドが創設100周年を迎えたシカゴ・カブスは、さまざまなイベントを開催しながら、フェンウェイパークに次ぐメジャーで2番目に古い歴史を持つ球場の歴史を称えている。100周年にまつわる新事業の一環として、今季から新たに登場したのが「クラーク・ザ・カブ」というクマのマスコットだ。カブスのカブとは、英語で子グマを意味し、歴代ユニフォームにもクマのイラストが使用されている。
今年1月に行われたファン感謝イベント「カブス・コンベンション」で、新マスコットのクラーク・ザ・カブが紹介された時、ファンの間では賛否両論が巻き起こった。実は、それまでメジャー30球団のうち、公式マスコットを置いていないチームは、カブス、ヤンキース、ドジャースの3球団だけだった。マスコットを置くことで「現代風」に迎合しないことをよしとするファンがいる一方、子供のファンに対するアピール度を考えた場合にマスコットの存在価値を認めるファンもいた。
球団社長への質疑応答コーナーで、ファンの1人が「マスコットがいてもいいが、試合中に客席やダグアウトにウロチョロさせるのはやめてほしい」と“注文”をつけ、口頭ながら約束を取り付ける場面もあった。
擦った揉んだがありながらも無事にお披露目されたクラーク・ザ・カブだが、少しずつながらもシカゴの街に定着し始めた。そんな中、先日カブスは数年前から活動していた非公式マスコットを商標登録に対する違反で訴えた。地元紙シカゴ・サンタイムスによれば、訴えられたのは、7年前からリグリーフィールド周辺で「非公式マスコット活動」を続けてきたジョン・ポール・ワイアー氏、パトリック・ワイアー氏、その他3人だ。