上原浩治は「引く手あまた」もレッドソックスは放出せず!? 「レッドソックスは残留させる方針」と地元記者

逆襲モードに入ったレッドソックス

 レッドソックスが上原浩治投手を7月末のトレード期限で放出せず、今季残留させる方針であることが分かった。地元紙「ボストン・グローブ」の番記者、ニック・カファルド記者が自身のツイッターで「コウジ ウエハラは引く手あまただが、レッドソックスは彼を残留させる方針だ」と速報している。

 昨年ワールドシリーズ制覇に貢献した守護神は最近、メジャーのトレード話の中心的存在となっている。レッドソックスは現在、ア・リーグ東地区最下位と想定外の不振に苦しんでいることから、球団側は来季の覇権奪回に方向転換し、上原を放出して有望な若手を獲得するという可能性も浮上していた。

 15日のオールスター戦に初選出された上原は今季ここまで5勝2敗20セーブで防御率1・58。昨年に引き続き際立った数字を残している守護神に関しては、ア・リーグ中地区で首位を独走するタイガースなどがブルペン強化のために獲得に動き出すという現地報道もあるなど、他球団から「引く手あまた」の状態だった。

 だが、レッドソックスは後半戦最初のロイヤルズとの3連戦で全勝するなど、ここ8試合で7勝と逆襲モードに転じている。いまだ地区最下位だが、首位のオリオールズとのゲーム差は7・5、2位ヤンキースのゲーム差は4・5とじわじわとその差を詰めている。

 ボストンの地元ファンは9回での上原の登板を「コウジ タイム」と呼び、おなじみの登場曲「サンドストーム」の電子音にスタンディングオベーションで迎えるなど、上原はチーム屈指の人気選手となっている。トレード期限まで残り10日。守護神残留が正式に決まれば、レッドソックスは奇跡のプレーオフ進出に向けてかなりの追い風となりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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