和田毅が先発定着をかけてメジャー2度目のマウンドへ カブス監督も「制球はかなりの向上を見せていた」と期待
和田は日本時間24日のパドレス戦で再び実力を証明できるか
23日(日本時間24日)のパドレス戦でメジャー2度目の先発のマウンドに上がる予定のカブス和田毅投手がリック・レンテリア監督から激賞された。ESPNが「ワダがカブスの先発ローテーションに厚みをもたらす」という見出しで特集している。
トミー・ジョン手術を乗り越えた33歳の左腕は今月8日のレッズ戦で待望のメジャーデビューを果たした。5回を投げて失点1(自責点0)。勝利投手の権利を手にしていたが、後続が打ち込まれ、惜しくも勝敗はつかなかった。それでも、5安打3奪三振1四球と堂々たるピッチングを見せた。
「彼はシンシナティ相手にいい仕事を見せてくれた。わずか5イニングだったが、彼の制球はかなりの向上を見せていた。5回は満塁のピンチをうまく対応し、切り抜けた。コーナーを巧みに突いた投球だったと思う。彼はすごく落ち着いていたし、冷静だった」
レンテリア監督はこう語り、和田の投球を評価している。
カブスはアスレチックスとのトレードでジェフ・サマージャ投手、ジェイソン・ハメル投手という二枚看板を放出。先発ローテーションは手薄な状況となっており、指揮官は24歳のルーキー右腕、カイル・ヘンドリックス投手と和田の抜擢を決めた。「彼らのパフォーマンスが、どこまで先発ローテーションに定着できるかを決める」とそのピッチング次第で先発に固定する意向を示している。2012年にソフトバンクからオリオールズに移籍後、故障、手術、リハビリ、マイナー暮らしと辛酸をなめてきた苦労人の奮起に期待したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count