ヤンキースはプレーオフ進出を諦めない ヤンキースGMは「今後もチームの戦力アップを目指す」
へドリー加入でイチローの出場機会にも影響か
「Ready to rock-and-roll(トレードを)ぶちかます準備はできている」――。
ヤンキースのキャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM)が高らかにトレードによる戦力補強を宣言してから約3週間余り。ヤンキースがパドレスの主砲チェース・ヘドリー内野手をヤンガービス・ソラーテ内野手、マイナー投手との交換で獲得した。
今季は開幕から三塁手を固定できていなかっただけに、戦力アップにつながる補強。ジラルディ監督は正三塁手として起用する方針で、内野手のケリー・ジョンソンを外野と併用する考えを示した。
「現在、外野を3人で回している状況。(ジョンソンを入れることで)休ませながら起用することができる」と説明。走攻守でチームに貢献してきたイチローの出場機会にも影響を与えそうだ。
今回のトレードでヤンキースがプレーオフ進出を諦めない姿勢が明確になった。
キャッシュマンGMは「今後もチームの戦力アップを目指していく」と補強の継続を宣言。トレード期限の31日までにさらなる新戦力がピンストライプのユニホームに袖を通すことになるかもしれない。米メディアによると、すでにホワイトソックスのジョン・ダンクス投手の獲得に乗り出しているという。
そのヘドリーは移籍が決まった22日(日本時間23日)のレンジャーズ戦で試合開始直後にチームに合流すると、延長14回にサヨナラ適時打を放ち、華々しいデビューを飾った。後半戦5試合で1安打と当たりが止まっているイチロー。長打不足が指摘されるなどレギュラー安泰とは言えない状況だけに、安打を積み重ねて存在感を示せるか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count