前田健太の評価はメジャーでもトップクラス!? 米移籍情報サイトが今オフのFA選手ランキングで日本人右腕に注目
先発投手の4番手で取り上げられたマエケン
海の向こうの右腕の去就に早くも注目が集まっている。メジャーリーグの移籍情報サイト「トレード・ルーモア」は、今オフにフリーエージェント(FA)となる選手のパワーランキングを掲載した。単純にどの選手が最も力があるかをランク付けしたもので、ポスティングシステム(入札制度)でのメジャー挑戦が確実視されている広島のエース・前田健太投手(26)の名前が登場している。トップ10のランキングには入っていないが、圏外のトップで紹介。先発投手では4番手の位置付けだ。
1位はタイガースのマックス・シャーザー。昨年のサイ・ヤング賞右腕はメジャーで最も旬な投手の1人で、トップ評価されるのも当然だろう。今季はここまで11勝3敗、防御率3・34。昨年の21勝3敗、防御率2・90にはさすがに及ばないペースだが、実力に疑いはない。最近5試合は防御率1・87と調子を上げてきている。
2位はレッドソックスのエース左腕ジョン・レスター。今季は10勝7敗で、シャーザーを上回る防御率2・50。6月下旬にはチームから契約延長のオファーを早くも受けたが、サインせずにオフに交渉を続ける見込みだ。レッドソックスはプレーオフ進出が厳しい状況となっているが、レスターをシーズン途中で放出することはないという。来季も残留が基本線となりそうだが、どうなるか。
3位はドジャースのハンリー・ラミレス。昨年は打率3割4分5厘と活躍したが、今季は右肩とふくらはぎの負傷にも苦しみ、打率2割7分3厘となっている。選手としてのポテンシャルは高く、打撃センスに疑いはないものの、ショートの守備には不安もあり、3位にとどまっている。
4位にはロイヤルズのエース右腕ジェームズ・シールズが入った。開幕直後は絶好調だったが、5月以降は防御率4・18と数字を落としている。レイズ時代の2007年から7年連続200イニング以上を投げている鉄腕の評価は高いが、来季は33歳でシーズンを迎えるため、難しいオフになる可能性もあるという。
5位にはパブロ・サンドバルが挙げられている。ワールドシリーズで1試合3本塁打を放つなど2012年のジャイアンツ世界一に貢献した。今季は5月13日までにOPS(出塁率+長打率).554にとどまっていたが、それ以降は.903と活躍。8月で28歳という若さも魅力だ。
6位はネルソン・クルーズ。リーグ2位の28本塁打、3位タイの74打点でア・リーグ東地区首位のオリオールズを牽引している。昨年は禁止薬物違反で出場停止を受け、オフに大型契約を望んだためにチーム探しが難航。オリオールズとの1年契約という結果になった。今オフには複数年契約を望めるが、34歳という年齢のため、獲得するチームはリスクを覚悟する必要がありそうだ。
7位はタイガースのビクター・マルティネスが挙げられている。今季は打率3割2分4厘と完全復活。本人はタイガース残留を希望しているとされるが、まだ残留交渉は行われていない模様だ。チームはミゲル・カブレラと2023年まで契約を延長したため、現在はマルティネスが座っているDHのポジションを主砲のために使う機会が増えそうで、難しい選択を迫られることになる。
8位にはヤスマニ・トマスの名前が挙がった。昨年の第3回WBCでキューバ代表として活躍したパワーヒッターで、今年6月に亡命。WBCでは日本戦でホームランを打っている。ヨエニス・セスペデス(アスレチックス)、ヤシエル・プイグ(ドジャース)、ホセ・アブレイユ(ホワイトソックス)とキューバ出身の打者がメジャーを席巻しているだけに、激しい争奪戦となりそうだ。
9位はメルキー・カブレラ(ブルージェイズ)。今季は打率3割7厘を記録。近年はコンスタントに成績を残してきたが、昨年は背中の不調で88試合の出場にとどまったことがどう影響するか。