イチローに再びライバルか ヤンキースGMが打線の補強を宣言
現地メディアでは右打ちの外野手が補強候補に
ヤンキースが7月末のトレード期限までに右打ちの外野手を緊急補強する可能性が浮上した。MLB公式サイトが「キャッシュマンが8月までに打線の補強を優先する」という見出しで特集している。
ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMはESPNニューヨークのラジオ番組でチームの現状をこう語っている。
「実に奇妙だ。我々のピッチャー陣は負傷者の影響で先発5人中4人も離脱し、大きく様変わりしたにも関わらず、驚くべきことに今まで何とか持っている。打撃陣をさらに向上させなければいけないと思っている。ピッチャー陣に補強は必要だが、打撃陣はシーズンを通じて、貧弱であり続けている。答えはバッターの補強になると思っている」
ヤンキースは右肘靭帯の部分断裂を負った田中将大投手ら開幕当初に先発ローテーションに入っていた4人が故障者リスト入りし、現在も投げ続けているのは黒田博樹投手のみ。キャッシュマンGMは危機的状態に陥った投手陣の想定外の奮起に驚くと同時に、チームの貧打線を酷評。打撃陣の補強に動くことを明言している。
ヤンキースは今季開幕当初に大活躍したルーキーのヤンガービス・ソラルテ三塁手をトレードで放出し、パドレスからチェイス・ヘドリー三塁手を獲得したが、公式サイトの特集によると、次なる補強は右打ちの外野手だという。ツインズのジョシュ・ウィリンガム外野手、レンジャーズのアレックス・リオス外野手の2人が候補に挙げられている。
ウィリンガムは今季打率2割7厘、9本塁打、28打点。一方、リオスは今季両リーグ最低勝率に低迷するレンジャーズで、打率2割9分9厘で本塁打4本打点42と活躍している。守備に定評があり、外野ならどのポジションもこなせる強みもある。