イチローが主将の一言に発奮!? 今季1号の後には米メディアにジョークでやり返す
ジーターは「絶対フェンスを越えないぞ」
ヤンキースのイチローが25日(日本時間26日)、本拠地ニューヨークで行われたブルージェイズ戦で今季初アーチとなる逆転3ランを放ち、チームを4連勝に導いた。後半戦はこれで7勝1敗。地元紙ニューヨーク・ポスト(電子版)は「今シーズンはユニークな勝ち方で勝利を拾ってきたヤンキースだが、この日はイチローの本塁打で試合を決めた」と報じ、昨年8月30日以来となる本塁打を放ったイチローの活躍を大きく取り上げた。
ブルージェイズの先発は過去の対戦で打率4割台と得意にしていた左腕バーリー。久しぶりの対決となったが、1点を追う三回1死一、二塁の打席で、甘いスライダーを見事にとらえ、右翼席にライナーで運んだ。
本拠地ファンの歓声を受け、ベースを一周すると、ベンチで主将ジーターが真っ先に出迎えた。その茶化したような表情はテレビでも大きく映し出されていたが、地元紙スター・レジャーは、イチローが普段の練習からジーターに本塁打が出ていないことを茶化されていたエピソードを紹介。記事によると、打撃練習中にジーターから「(打球が)絶対フェンスを越えないぞ」と繰り返し言われていたという。
久しぶりの一発で見返した形のイチローは米メディアに対し、「日本人に語尾のTの発音は聞きとるのが難しい。だから彼は、can’t leave(越えない)ではなく、can leave(越える)って言ったと思っていたよ」と、ジョークでしっかりとやり返した。
6回途中まで8安打4失点で今季7勝目を挙げた先発の黒田はイチローの本塁打について「あれで自分自身が生き返った」と援護弾を感謝。この一発で主導権を握ったチームは、そのまま逃げ切り、今季最多に並ぶ貯金6とした。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count