ヤンキースに救世主!? “松ヤニ男”ピネダが8月復帰へ

地元メディアは「ミスター再発」と揶揄

 松ヤニを使用した不正投球による出場停止処分、さらにその後の広背筋の肉離れで長期離脱していたヤンキースのマイケル・ピネダ投手が待望の復帰間近であることが分かった。ESPNが報じている。

 ピネダは29日、タンパで実戦形式の練習、シミュレイテッド・ゲームに登板し、3回45球投げた。8月3日にヤンキース傘下のマイナーリーグの一員として実戦に登板予定で、完全復帰への階段をしっかりと上っている。

 ピネダは4月23日のレッドソックス戦で首筋に塗りたくった松ヤニを親指でボールに塗り込む不正投球を、相手のジョン・ファレル監督に指摘され、退場処分に。10試合出場停止処分に言い渡されるなど、大きな波紋を広げた。出場停止中に広背筋の肉離れを負い、長期離脱。リハビリを続けてきたが、復帰寸前で同じ故障を何度も繰り返し、「ミスター再発」と地元メディアで揶揄されたほど。

 松ヤニ事件で汚名を被った格好のピネダだが、実力は折り紙付き。今季は長期離脱する前、4試合に先発し、2勝2敗ながらも防御率は1・83だった。ヤンキースは右肘靭帯の部分断裂でリハビリ中の田中将大投手、右膝の故障で今季絶望となったCC・サバシア投手、トミー・ジョン手術を受けて同じく今季絶望となっているイバン・ノバ投手の3人が不在。開幕時の先発ローテーションが黒田博樹投手以外、全員戦線離脱している状況で、ピネダの復帰は2年ぶりのプレーオフ進出にとって朗報だ。

「ピネダの復帰の具体的な日にちを口にするつもりはない」

 さらなる再発を警戒するジョー・ジラルディ監督は慎重な口ぶりだが、ピネダは8月中旬に復活見込みだ。3か月以上の雌伏の時を過ごした“松ヤニ男”がピンストライプの名門の救世主となる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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