ヤンキースがまたも黒田博樹を見殺し 米メディアは「ベーブ・ルースとルー・ゲーリックが必要」
4回以降1人も走者を出せなかったヤンキース
ヤンキースの黒田博樹投手が30日(日本時間31日)、敵地で行われたレンジャーズ戦に先発し、7回3失点で今季7敗目(7勝)を喫した。1回に3失点したが、その後は7回まで無得点に抑える粘りを見せた。だが、味方打線が相手の先発、元広島のルイスをつかまえきれず、2-3で競り負けた。
ヤンキースは散発4安打の2得点に終わり、4回以降、1人も走者を出すことができずに敗れた。後半戦最初の本拠地10試合を7勝3敗と好発進したが、レンジャーズとの敵地3連戦を負け越し、勢いがしぼんだ印象。地元紙デイリー・ニューズは「先発投手よりも、31日のトレード期限までに打者を獲得した方がいいだろう」と、つながりを欠く打線を問題視した。
スポーツ専門局ESPNはもっと辛辣で、「ヤンキースは今すぐ、トレード市場の売り手になるべきだ」と来季以降を見据えてベテラン選手の放出を提言した。
記事では、「1人や2人の選手を獲得してもシーズンが大きく好転するとは思えない。それにはベーブ・ルースとルー・ゲーリックが必要だ」と過去の名選手を挙げて、厳しい現状を伝えた。
さらに、ライバルのレッドソックスが主力選手を放出して来季に備えている姿勢を見習うべきだと指摘。「イチロー、黒田博樹、ブライアン・ロバーツ、カルロス・ベルトランを出して若い有望選手を獲得した方がいい」との見方を示した。その一方で、球団が球場チケット販売やテレビの視聴率を維持するために、完全に売り手になるのは現実的に難しいとみている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count