ヤンキースがイチローの定位置のライトの補強を画策か

イチローは後半戦32打席3安打で打率.094

 記事では最大の補強ポイントである外野手の中でも、ヤンキースは特定のポジションのトレードによる強化を急務と考えているという。それは開幕前に外野手の5番手と位置づけられていたイチローが前半戦のパフォーマンスで一旦、定位置をつかんだライトだ。

「ヤンキースは(トレードで)出すことが可能な選手を持つほとんどのチームとコンタクトを取っている。そのような選手を持たないチームにも獲得できそうな選手がいないか確認している。彼らはイチローの居場所であるライトでプレーできる選手を特に欲している。ツインズのジョシュ・ウィリンハム、レンジャーズのアレックス・リオス、フィリーズのマーロン・バードが議題に上がっている」

 記事ではこう伝えている。

 イチローは28日、ダルビッシュ有投手が先発したレンジャーズ戦で8番ライトで先発したが、3打数ヒットなし。8回の2死1、2塁のチャンスでジョー・ジラルディ監督はイチローの代わりにルーキーのゼローズ・ウィーラーを代打に送った。ウィーラーはセカンドフライに倒れ、指揮官の采配は地元メディアの批判の対象にもなった。イチローは後半戦32打席3安打と打率.094と苦しみ、通算打率も.269にまで低下している。

 この特集記事が報じているように、ヤンキースはトレード期限ギリギリでライトを補強できるのか。その場合は、再びイチローは出番減少の危機を迎えることになる。開幕前にトレード要員に挙げられながら自らのパフォーマンスで低評価を覆した不惑の天才は、後半戦も苦境を脱出できるのか。今後の奮起に期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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