黒田博樹はメジャーで最も不運な先発投手!? QS達成試合では2008年以降でメジャートップの30敗目
QS達成試合ではガスリーの29敗を抜いて単独トップに
米メディアにこう話したように、気持ちを切らさずにボールを投げ続けたが、現実は厳しかった。味方打線は2点を奪うのがやっとで、黒田に黒星が付いた。
これで、黒田はQSを達成した試合では30敗目。ヤンキースの発表によると、黒田がメジャーで投げ始めた2008年以降では、最多の黒星だ。ジェレミー・ガスリー(現ロイヤルズ)の29敗を抜いて単独1位という、あまりにも不運な記録を作ってしまった。
それでも、黒田は不満を1つも言わずに投げ続ける。
「(ヤンキースは)素晴らしい打線だと思ってますので。当然、打てないときもあります。(自分が)今日のように調子が悪いときもあるので、その中で何とかゲームを作っていけば、何とか勝つチャンスはあるので、常にそう思って投げました」
この黒星でメジャー通算77敗目(75勝)。QSの試合ですべて白星が付いていれば、105勝47敗という驚異的な数字になる。もちろん、QSを達成したからといって勝てるわけではない。QSを達成できなくても、白星を拾った試合もある。KOされた後に黒星を消してもらったことだって決して少なくない。しかし、このデータを見れば、黒田がメジャーで最も不運な先発投手だという意見に異論はないだろう。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count