岩隈久志が先頭打者被弾で黒星 唯一の失投に女房役は「わずか髪の毛1本分だけ高かった」
球団記録の敵地10連勝を目前に悔しい敗戦
マリナーズ岩隈久志投手(33)が3日(日本時間4日)のオリオールズ戦に先発し、7回2/3を投げて5安打7奪三振2四球1失点の快投を披露したが、打線の援護が得られずに6敗目(9勝)を喫した。失点は、1回先頭打者マーカキスのソロ弾のみ。その後は重量打線を圧倒する内容で存在感を見せつけた。
球団公式HPでは「岩隈の素晴らしい努力も、投手戦では報われず」との見出しで、1年以上も遠征地での登板では負けなしだった岩隈と、マリナーズ戦では無敗のオリオールズ先発ティルマンとの勝負を伝えている。
この日まで、岩隈は昨年7月20日以来、遠征で14試合に先発し、9勝無敗、防御率2・17という好成績だった。遠征9連勝は球団史上2番目に長いタイ記録(ジェイミー・モイヤー)で、フレディ・ガルシアの持つ最長記録10連勝にあと1勝と迫っていた。
岩隈はマーカキスに本塁打を許した、わずか1球に涙を呑んだように見えるが、マクレンドン監督は「1球が試合の勝敗を決めるとは思わない。ああすればよかった、こうすればよかったの積み重ね。今日はタフな投手戦だった」と話している。