青木宣親が自身メジャー初のグランドスラムに「世界一最高な気分」
地元紙も青木の活躍を特集
ロイヤルズの青木宣親外野手が5日(日本時間6日)のダイヤモンドバックス戦で自身メジャー初となる満塁ホームランを放つ活躍で、12-2の勝利に貢献した。地元紙カンザスシティ・スターは「ノリ アオキがグランドスラムでホームランパレードをリードし、ロイヤルズは12-2でダイヤモンドバックスを制する」という見出しで特集している。
「今季のこれまでの85試合で青木は落胆と喜劇の連続だった。ファウルボールを股間に当て、デッドボールで空振りすることもあった。チーム首脳を落胆させ、1番打者のポジションを失い、最近奪回したばかりだった」
特集では青木の今季ここまでのパフォーマンスが今一つだった様子をこう伝えているが、「1番ライト」で先発したこの日は存在感を発揮した。
3-1と2点リードの5回。先頭で迎えた打席ではセカンドゴロに倒れたが、打順が一巡し、2死満塁の場面で再び打席が回ってきた。その回すでに味方打線が4点を追加した状況で、青木はボー・シュルツ投手が投じた初球、95マイル(152キロ)の速球をライトスタンドへ運んだ。今季1号はメジャー3年目で初となる満塁ホームランとなった。機動力野球を信条とするロイヤルズにとっても今季3本目のグランドスラムだったという。
「世界一最高な気分」
地元メディアに青木はこう語ったという。この日、ロイヤルズは計3本の本塁打をマークし、うち1本が満塁弾だったが、同紙によると、これは球団史上初だという。青木は「僕はホームランを期待されていないことは分かっているけれど、0本よりも1本打ててよかった」と通訳を介して安堵の言葉を口にしている。
ネド・ヨスト監督も「どんな時でもたった3回のスイングで10点を取れるなら、ありがたく頂くよ」と満足げに語っている。
この日の青木は4打数1安打4打点1四球で打率は.264。打点は23となった。ア・リーグ中地区2位のロイヤルズがプレーオフに進出するためには、青木のさらなる爆発が不可欠だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count