甲子園の初戦の見どころは? 7日間はいずれも見逃せない対戦が目白押し

松井秀喜氏の5打席連続四球の再現はあるか

○5日目

 高知の明徳義塾と奈良の智弁学園が激突。高校ナンバーワン打者、智弁の岡本和真内野手は高校通算で73本塁打を誇る。明徳義塾の馬淵史郎監督とホームランバッターで思い出すのは、1992年夏の甲子園で星稜の松井秀喜選手に対して敬遠気味に5打席連続四球とし勝負を避けたことだ。今でも勝つための手段だったと監督に後悔はない。さすがに今回は全打席はないだろうが、勝負所で岡本に打席が回って来たときに、馬淵監督がどのような対応するかが注目だ。

○6日目

 なんといっても、大会屈指の好カードとなった神奈川・東海大相模と岩手・盛岡大付属高校の一戦。投げては150キロ近いストレートを投げ、打っては54本塁打の盛岡大付属の松本裕樹を東海大相模打線、投手陣がどのように仕留めに行くか。どちらかが初戦で消えてしまうのが本当にもったいないくらいのカードになってしまった。

○7日目

 実力高校対決になった栃木・作新学院と沖縄尚学。作新は4年連続の出場で昨夏の甲子園の経験者がいる。上位進出を狙える戦力がそろうが、沖縄尚学もエースの山城大智を中心に投打にバランスがいい。かなり実力伯仲の試合になるだろう。

 2回戦以降は勝ったチームが再度、抽選を行う。初戦の抽選を終えた印象としては1回戦から力の拮抗する学校同士がぶつかったことが挙げられる。新潟の日本文理―大分高校の好投手対決など、ここで触れていない試合にも好カードは多くある。27個目のアウトを取るまで見逃せない試合が続くだろう。8日に大会の開会式のリハーサルを行い、いよいよ9日から熱い夏の幕開けとなる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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