ニューヨークでプレーする40代トリオが大活躍 現地でもイチロー、ジーター、コロンの大記録到達を称える
同じ日に節目の記録に到達した40代トリオ
ヤンキースのイチロー外野手が8日(日本時間9日)、本拠地でのインディアンス戦でメジャー通算2810安打として、ジョージ・シスラーと並ぶ歴代48位タイに浮上した。同じ試合で、デレク・ジーター内野手も初回にショートへの内野安打を放ち、通算3430安打でホーナス・ワグナーと並んで6位タイに。さらに、メッツのバートロ・コロン投手は敵地でのフィリーズ戦で8回6安打1失点と快投して、通算200勝に到達した。
MLB公式サイトでは、3人の写真をトップ画面に掲載。「ニューヨークの精鋭たちがマイルストーン(節目)に到達する」と活躍を称え、「バートロ・コロンはメッツで輝いて200勝目を挙げ、デレク・ジーターとイチロー・スズキはヤンキースの勝利の中で歴代ヒットランキングの順位を上げた」と説明している。
コロンとイチローは1973年、ジーターは1974年生まれ。現時点でコロンは41歳、イチローとジーターは40歳と全員が「大台」を越えているが、第一線で結果を残し続けている。
記事はそれぞれ別々に配信されており、日本が誇る安打製造機については「イチローが歴代ランキングでシスラーと並んで48位になった」とタイトルが付けられている。イチローが2004年に262安打を記録するまで、シスラーが257安打のシーズン最多安打記録を保持していたことや、イチローが2009年にセントルイスにあるシスラーの墓参りに訪れたことなど、2人の特別な関係についても触れている。
また、ヤンキースのキャプテンについても「ジーターが歴代ランキングでワグナーと並んで6位タイになった」と題した記事を配信。ジョー・ジラルディ監督は「ビッグネームだ。本当にビッグネームだ」とワグナーについて表現し、「彼が今年その記録を追い抜くことを楽しみにしていた」と話したという。次なる目標は歴代5位のトリス・スピーカーの3514安打であることも伝えているが、今季限りでの引退を表明しているジーターは果たして届くだろうか。
また、コロンの記事では投球内容が詳しく紹介されており、7回にマーロン・バードにソロ本塁打を浴びた以外は、ほとんど危なげなかったとしている。「今や300勝投手が生まれる時代は終わり、200勝が新たな300勝となっている」と言及。確かに、登板間隔や球数制限が厳しくなっている現代野球では以前ほど勝利数は稼げない。コロンの大台到達が価値あるものだと示唆している。
40代になってもいまだ輝きを放つ大ベテランたちがニューヨークのファンを熱狂させている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count