イチローが5試合連続安打で日米通算4100安打を記録 現地でも高まるメジャー通算3000安打への期待
通算安打数で歴代3位のイチローが節目の安打を記録
ヤンキースのイチロー外野手が26日(日本時間27日)、敵地でのタイガース戦に「9番・左翼」で先発し、節目の1安打を放った。3回2死からショートへ内野安打を放ち、これで日米通算4100安打を記録。5試合連続安打でメジャー通算では通算2822安打としており、地元メディアでは3000安打まで到達するかに注目が集まり始めている。
この日のタイガースの先発は、今季リーグ2位の14勝(8敗)で防御率3・10と好調のリック・ポーセル。だが、イチローにとっては28打数11安打の打率3割9分3厘と得意の相手だった。相性の良さを証明するかのように、1打席目にいきなりヒットが飛び出す。カウント1-1から81マイル(約130キロ)のチェンジアップを高いバウンドで二塁ベース付近に転がすと、俊足を生かして一塁を駆け抜けた。
これが日米通算4100安打目。通算安打数ではピート・ローズの4256本、タイ・カッブの4191本に次ぐ歴代3位につけているが、節目の1本となった。
また、メジャー通算ではこれが2822本目で、現在、歴代48位となっている。25日には地元紙ニューヨーク・ポストが「イチローは3000本安打まで雇用され続けるか」と題した特集記事を掲載。辛口の名物コラムニストとして知られるジョエル・シャーマン氏が「私はイエスと予想する」と断言している。
地元でも、安打製造機の大台到達に注目が集まる中、これで5試合連続安打。ここ8試合で10安打と再び打撃の調子を上げてきた。熾烈なプレーオフ進出争いを繰り広げる中、存在感を見せている。
イチローはその後、2つのセカンドゴロに終わり、この日は3打数1安打。7回にはセンターへ抜けるかというゴロをイアン・キンスラーのファインプレーに阻まれる場面もあり、3試合連続のマルチ安打はならなかった。それでも、打率2割8分7厘とさらに数字を上げている。
ヤンキースは好調だった先発のブランドン・マッカーシーが7回途中5失点と踏ん張りきれず、打線もジャコビー・エルズベリーの2本塁打による2点のみに終わり、タイガースに2―5で敗戦。連勝は5でストップした。タイガースのポーセロはリーグトップタイの15勝目を挙げている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count