確実に迫る“Xデー” 田中将大はいつメジャー復帰を果たすのか
“Xデー”の有力候補は日本時間9月14日のオリオールズ戦
次回のシミュレーテッド・ゲームは、2イニング想定で行われた23日のブルペンから中4日での登板。つまり、先発ローテーションと同じ間隔でのリハビリがスタートする。ジョー・ジラルディ監督は、ピネダと同じように田中も45球をメドとすることを発表している。
ここで問題がなければ、次は中4日で60 球をメドに9月2日にマイナーでのリハビリ登板に臨むことになる。すでにマイナーのシーズンが終了している時期だが、キャンプ施設のあるフロリダ州タンパにマイナーの選手を集めて、実戦を行う予定だという。さらに、その後も中4日ならば7日に登板。ここで75球を問題なく投げることができれば、その次はメジャーのマウンドへ、という流れになる。
つまり、順調にいけば田中の復帰は最後のリハビリ登板から中4日、ダブルヘッダーが組まれている9月12日(日本時間13日)の敵地でのオリオールズ戦ということになる。その可能性も十分にあるだろう。ただ、その前にヤンキースの先発ローテーションについても考える必要がある。
現在、ヤンキースは黒田博樹、クリス・カプアーノ、ピネダ、ブランドン・マッカーシー、シェーン・グリーンの5人でローテを回している。ただ、9月9日からはダブルヘッダーを含む20日間で21連戦というスケジュールが待っているため、首脳陣は先発投手を6人に増やすプランを練っている。
田中が無事に復帰し、そのまま加われば、強力なローテが完成するわけだが、どのタイミングがベストなのか。順調に各投手が登板していくと、どうしても誰も登板できない日が出てくる。それは13日(同14日)のオリオールズ戦。ダブルヘッダーの翌日だ。
ヤンキースは21連戦が始まる直前の8日にオフがあるため、12日のダブルヘッダーには中5日でマッカーシー、中4日でグリーンが登板可能となる。ただ、9日に登板する黒田は中3日となってしまうため、13日には登板できない。つまり、空白となる。田中が最後のリハビリ登板から中5日で13日に復帰戦に挑めば、パズルは簡単に埋まる。ここが“Xデー”となる可能性は高い。