確実に迫る“Xデー” 田中将大はいつメジャー復帰を果たすのか
中5日でもレギュラーシーズンは3試合に登板が可能
その後は、黒田が14日にずれる形となり、そのまま6人でローテを回していくことが可能だ。疲労のピークに達しているシーズン最終盤の21連戦のほとんどを中5日で登板していければ、各投手にとってもメリットは大きい。ヤンキースにとっては、来季の先発6人制導入を想定したシミュレーションにもなると言われている。
田中は中5日のリズムを作った形でメジャー復帰し、そのまま19日のブルージェイズ戦、25日のオリオールズ戦とレギュラーシーズンは3試合に登板が可能となる。まだプレーオフ進出の可能性を残すヤンキースにおいて、負傷するまで12勝4敗、防御率2・51と圧倒的な成績を残した右腕が勝利を計算できる貴重な存在となることは間違いない。
しかも、仮にヤンキースがワイルドカードに滑り込んだ場合、一発勝負のワイルドカードゲームは9月30日となる可能性が高い。ここには、安定した投球が期待できる黒田か田中の先発が望ましいが、田中は中4日での登板が可能となる。田中で勝利を収めて一発勝負をモノにし、重要な地区シリーズ初戦は黒田が先発するというプランも見えてくる。
もちろん、すべての予想は田中のリハビリが順調に進んでいくことが大前提となる。途中で本人が異常を感じるようなことがあれば、プランは大きく狂う。ただ、メジャー復帰へ向けて進むべき道が見え始めていることは間違いない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count